現在発売中の「東京カレンダー」で【中村玄】を紹介していただいております。

特集の「リピーターの多い料理店」にちなんでニューヨーク屋敷さんの「リアル行きつけでのイマドキな男たちの戦い方」というのがテーマです。
一瞬どこの店だかさっぱりわからないけど、こういう紹介のされ方好き！

創業した頃はかたくなにメディアの取材をお断りしていましたが、東カレならということで弊社の店を長年に渡って取材していただいています。
恵比寿はお洒落な店がどんどんオープンしているのに、こんな古臭い店を取材いただき本当に有難いです。
東カレは毎回志向を変えて様々な角度から店を紹介いただくのでとっても楽しい。

SNSで情報が溢れかえっている中、書籍や雑誌からの情報って逆に新鮮だったり刺さったりする。
もっぱら新しい店探しは足で探すか趣味志向が合う人からの口コミだけど、その人が意外と東カレで情報仕入れたりしているので最も信頼できる媒体です。

現場に出ている頃はこの店でプロポーズしたとか、記念日は必ずご来店してくださるとか、打ち上げは必ずこことか、取引先を落とすにはこことか、色んなエピソードがありましたが、今もこれからもこんな店であってほしいと思います。

事件もいっぱいありました。
お客さんが消化器倒して店中真っ白になったり、ケンカが始まって店中大乱闘になったり、泥酔されたお客さんを階段から降ろすのに苦労したり、理由は覚えてないけどお客さんが泣いちゃって朝まで付き合ったり、ここでは言えないこともいろいろ…
それも今では良い経験であり、素晴らしき思い出です。

最近は店の業態も時代も変わってそのような事件もほぼなくなりましたが、やっぱり飲食店って料理とか場所だけではなく人ありきなんだよねって東カレの記事を読んでて思いました。

店づくりは作品づくり。
店という箱の中でスタッフやお客様が自由に演じてくれることによって作品が完成する。
さて！そろそろ次の作品づくりに着手しようかな。